
学資保険とは、子どもの教育資金を計画的に準備するための貯蓄型の保険です。
契約者である親が毎月または年払いで保険料を支払い、子どもの進学時期に合わせて祝い金や満期保険金を受け取れる仕組みになっています。
あわせて、契約者が万一亡くなった場合には、以降の保険料の払い込みが免除され、満期までの給付はそのまま受け取れます。
貯めながら備えられる点が、一般的な貯蓄との大きな違いです。
学資保険の主なメリット
元本割れしにくく、計画的に貯められる
学資保険は、条件を満たして満期まで継続すれば、支払った保険料の総額を上回る金額を受け取れる商品が中心です。
銀行の普通預金や定期預金は低金利が続いているため、この点は大きな魅力といえます。
また、毎月の保険料は自動的に引き落とされます。
手元にあるとつい使ってしまう方でも、教育費を強制的に積み立てられます。
親に万一のことがあっても教育資金が守られる
契約者に万一のことがあった場合、保険料の払い込みが免除されます。
それでも、満期保険金や祝い金は予定どおり受け取れます。
収入を支えていた親がいなくなった後でも、教育資金の見通しを立てやすくなります。
節税効果も期待できる
学資保険の保険料は、生命保険料控除の対象になります。
所得税や住民税の負担が軽くなるため、実質的な返戻率を押し上げる効果があります。
学資保険のデメリットと注意点
途中解約すると元本割れする可能性がある
学資保険の最大の注意点は、途中で解約すると受け取れる解約返戻金が、払い込んだ保険料を下回る場合が多いことです。
家計が苦しくなって保険料を払えなくなるリスクも考えて、無理のない金額に設定することが大切です。
返戻率は超低金利の影響を受ける
返戻率とは、支払った保険料に対して受け取れる金額の割合を指します。
かつては110パーセントを超える商品も珍しくありませんでしたが、近年は100パーセント前後の商品が中心です。
そのため、商品によってはメリットが小さくなることもあります。
インフレに弱い
学資保険は契約時に受取額が確定します。
そのため、物価が上昇して教育費が高くなった場合、受取額では足りなくなる可能性があります。
学資保険を選ぶときの5つのポイント
返戻率を比較する
学資保険を選ぶうえで、もっとも重視したいのが返戻率です。
同じ保険料でも、保険会社や受取方法によって総受取額は変わります。
複数の商品を見積もりで比べることをおすすめします。
受け取り時期を子どもの進学に合わせる
大きな資金が必要になるのは、高校入学、大学入学の時期です。
祝い金を受け取るタイミングが、実際の支出時期と合っているかを確認しましょう。
保険料の払込期間を考える
払込期間は短いほど返戻率が高くなる傾向があります。
ただし、毎月の負担は重くなります。
家計の状況に合わせて、無理のない期間を選ぶことが大切です。
契約者の年齢と健康状態を確認する
契約者の年齢が高いと返戻率は下がります。
また、商品によっては健康状態の告知が必要です。
検討するなら、できるだけ早い時期が有利です。
医療保障などの特約は本当に必要か確認する
特約を付けると、その分だけ保険料が上がり、返戻率は下がります。
医療保障は別の保険や公的制度で備えられることも多いため、必要性を見極めましょう。
学資保険はいつから入るのがよい?
加入時期は早いほど有利です。
子どもが小さいうちに契約すると、保険料の払込期間を長く取れます。
毎月の負担を抑えながら、返戻率を高めやすくなります。
商品によっては、妊娠中から加入できるものもあります。
お子さんの誕生を見据えて、早めに情報収集を始めることをおすすめします。
学資保険以外の選択肢との比較
教育資金の準備方法は、学資保険だけではありません。
代表的なものを知っておくと、自分に合った方法を選びやすくなります。
預貯金
自由に引き出せるため、急な出費にも対応できます。
ただし、低金利で増えにくく、使ってしまいやすい点が課題です。
新NISAなどの投資
長期で運用すれば、大きく増やせる可能性があります。
ただし、元本が保証されないため、受け取りたい時期に価値が下がっているリスクもあります。
ご自身に合う方法の見つけ方
安全に確実に貯めたい方は学資保険、増やすことを重視する方は投資、といった考え方が基本です。
実際には、学資保険と預貯金、投資を組み合わせる方も少なくありません。
学資保険に入るべきかを判断する目安
次のような方には、学資保険が向いています。
- 貯金が苦手で、強制的に積み立てたい方
- 元本割れのリスクを避けたい方
- 親に万一のことがあった場合の備えも考えたい方
一方、次のような方は、ほかの方法も検討してみてください。
- 手元の資金に余裕がなく、途中で解約する可能性がある方
- 投資で積極的に増やしたい方
- インフレによる教育費の上昇が心配な方
学資保険の見直しや相談はどこでできる?
保険会社の窓口や、複数の商品を比較できる保険相談サービスを利用する方法があります。
無料で相談できる窓口も多く、見積もりをもらうだけでも比較の材料になります。
契約する前には、返戻率、払込期間、受取時期、特約の内容を必ず確認しましょう。
お子さんの将来のために、納得したうえで選ぶことが大切です。
参考)入ってて良かった生命保険

